ケンイシイのリミックス・コンテストテクノが締め切り間近なのを思い出して先週からDJのためのツールとなるような音を作っている。

テクノで踊るということは高校生の93年頃に覚えて、95年の上京後はそれなりに時代の流れにのって遊びにいったりイベントやパーティーをやったりしていた。2002年には冷蔵庫ぐらいの大きさのスピーカーをローン組んで買ってRAVEをやったり、その後はRAVE専門で週末はスピーカーレンタル屋をやったりしていてDJツール的な音も折に触れて作ってはきたが、今考えると意味が分かっていなかったというか解釈が出来ていなかった。ようやくコツがつかめてきたのかなんとなくそれっぽいものが出来るようになってきた。簡単そうだからはじめたけど、まともなテクノを作れるようになるためには結構時間がかかる。なんだかんだ終わりはないので改善改善していって死ぬまで続けるのらもしれない。それは半分冗談だが、職人的な世界であることは確か。そして毎日続けてやりたくなる感じがあって結構楽しい。機能性的なトラックかどうかはDJミックスで使ってみればすぐ分かるので、そのはっきりした感じがいい。

【本日の配信楽曲090824】テクノ・エレクトロな楽曲です。
http://www.voiceblog.jp/yazawatamio/929316.html

【本日の配信楽曲】ハイエナジーなテクノ・エレクトロです。
http://www.voiceblog.jp/yazawatamio/928255.html


ROLAND SH-2などの音をよく素材として録音しているので、それらを使ってAbleton LIVE 8で編集して、作って、LIVE上で電気グルーヴなどをループしたテクノのトラックとDJミックスして遊んで使えるか確認して音に隙間が必要なことを実感してまた編集してといった感じで。

で、まあ夜だったり迷惑だったりするので作業はヘッドフォン中心でやっていたが、昨日はそこそこ大きな音でチェック出来る状況だったのでモニタースピーカーで踊れるくらいに音出して確認したら、キックがペタペタいっていて潰しすぎてた。

お手本として、カール・クレイグの12インチをかけてみた。2003年頃買って記憶のなかではマスターピースだったはず・・。
808の低音だけで世界観がどーんと出来ていて、それ以外もこの曲の電子音の使われ方はまるでアフリカの民族音楽の感覚で作ったような趣があってすごく染み込んできたなあ。
この黒いテクノが心に響くのはエレクトロの流行がある気が。エレクトロは88年のアシッド・ハウスの流行に似てる気がする。チープだけど派手で革新的でパワーはすごくあり、ロックやヒップホップ、果てはポップスにも影響を与えてしまう勢いなど。
そのあと何が起こったかというと、ファンクで渋くて内省的でピュアで根源的なデトロイト・テクノの流れがきたわけだ。・・・という。

話は制作に戻るが、
もう早速俺もキックはROLAND TR-808の音でいくことにして。SH-2でかなりぶっとい音が作れたので。あとはアタック感をどうやって出すか?そこでカセットに突っ込み気味で録音したり、CASIOFZ-10Mにサンプリングしたり試行錯誤してLIVEでビートを組んでみたけどアタック感はうまくだせなかった。じゃあ808のサンプルはねえか?結局ENSONIQ ASR-Xに音圧的にも全く同じといっていい音が入っていたのでドラムの音は結局いつもASR-Xになるなあという流れだった。

しっかり低音の感覚は体に覚えたので明日以降、ヘッドフォンの作業でも再現できそうだ。

ちなみに12インチはこれです↓
Tres Demented (aka Carl Craig) - B2 - Demented Drums