DTM初心者向けの企画をスタート今回は曲作りの第一段階 「着想」について書きました。
初心者向け企画
DTM初心者向けの企画 第一回
音楽を作っていく過程を知りたいという方のために初心者向け企画もスタートしました。「あんたは一体どういう流れで音楽を作っているの?」という質問に答えるような気持ちで書いていきます。
- 今回「教材」として使うのはこの曲。
この曲をもとにして、超ポップな感じになるように音を整理したり再構成したりしていく作業を現在進行中なのでちょうど良い。
- 今回は曲作りの第一段階 着想(=思いつき)について書こう
http://www.youtube.com/watch?v=PkX6k2ssMo8:MOVIE:W520
散歩中にiPhoneのGarageBandで作ったループ。これが最初の着想になった。コード進行は普段俺が愛聴している奥田民生やUK(イギリス)のロック・ミュージシャンが使っている「C-Gm」を使用。
この進行はなんともいえない脱力感を醸しだすことが出来る。
好きな曲のコード進行を調べるという作業は、その曲の何が好きなのかということを抽象化するということだ。
作曲は本質的には理系な作業なので、数学と同じく抽象化するというのは重要だ。
奥田民生やUKロックの曲調が好きだ
という自分の好みを
C-Gmが好きだ
というふうに固有名詞を使わずに表すという抽象化がオリジナルソングを作るときの第一歩になる。
話がそれてしまった。
さて、本題に戻ろう。
この段階ではラップのためのバックトラックだったので、これをループ再生しながらラップをイメージしていた。
- 着想段階はアコースティックなサウンドが良い
多くのミュージシャンは最初はアコースティック・ギターかアコースティック・ピアノで曲の着想を考える・作る。
実は最もお手軽に聴き飽きない音を出せる手法がアコースティック・スタイルなのだ。実際、電子音やエレキギターの音作りは手間も時間もかかる。
また、アコースティックなサウンドでも成立していれば、建物における強度も充分あるということになる。アコースティックサウンドには実際に建物を作る前に模型を作ってみるような感覚がある。強度が充分あるということが分かってから工事を開始するほうが合理的。
だから最初は音づくりに気を取られず演奏パターンそのものやコードの響きに集中出来るシンプルなアコースティックサウンドがおすすめ。
パート数はドラムマシン+電子ピアノor アコギ程度にしてなるべく少なめが良い。
- 俺の場合は...
GarageBand for iOS 450円
iPhoneのGarageBandなら楽器が弾けなくても自動演奏でこのような気持ちの良いデモソングが作れる、しかも持ち歩けて、ヘッドフォンでも作業出来る。散歩中に気分良く、自然に始められた。
今回はこれが最も自分に合っている着想の環境だった。
- 最初はアコースティックサウンド、本格的な作業開始後は物足りないのでピコらせるか歪ませる
最初はアコースティックな音でデモ・ソングを作って、次にいよいよ本格的な作業にとりかかるときにはシンセサイザーの電子音か歪んだギターなどの音で再構築することになる。チャック・ベリー、ビートルズから始まってティンバランドやレディ・ガガに至るまで世界中の殆どのポップスは電子音か歪んだロックなサウンドだ。
なぜアコースティックなままでは物足りないのか?
それにきちんと答えるのは難しいので仮の答えを。
電子音にしたり、歪んだエレクトリックなサウンドにすることで
1.派手になる
2.親や偉い人、管理する人のような保守的立場の人は嫌う
3.ライブ会場で大きな音が出せる
という特徴が発生する。
- つまり
1....派手になることで目立つようになり覚えやすく、勢いがでる。
2....保守的な立場の人には分からなくなる反面、それ以外の人にとっては「俺たち・私たちだけに分かる」ということになり、よく言えば革命、悪く言えば反抗のメッセージ性が出てくる。
3....他の出演者に負けないサウンドを出せるのでお客さんを魅了しやすくなる。
- ということで
電子音にしたり歪ませることで本格的でメッセージ性が強く迫力のある印象になるということだ。
味で言えば苦くなる。
そして、
ここに甘い要素を足すことでポップスとして魅力がアップする。
....今回はここまで。
- まとめ
- 自分の気持ちに合う好きなコード進行を一つ決めよう
- デモソングはアコースティックなサウンドでシンプルなものにしよう
- 歪ませる、ピコピコさせると本格的な印象になる